金曜日, 7月 24th, 2009...6:49 PM

朝青龍が1敗琴光喜を一蹴

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<大相撲名古屋場所>◇12日目◇23日◇愛知県体育館
横綱朝青龍(28=高砂)のヒール魂に火がついた。愛知出身で、地元の大声援を受けた1敗の大関琴光喜(33)に対し、反骨心をむき出しにした 先手先手の攻めで寄り切った。既に3敗を喫しているが、1敗をキープした横綱白鵬(24)大関琴欧洲(26)との対戦も残されている。さらなる上位いじめ をもくろむ朝青龍が、賜杯レースのキーマンになってきた。
館内360度から琴光喜コールが鳴り響く中、朝青龍がよみがえった。仕切るたびに、マユと目がつり上がる。正面から立ち合い、いったん離れる も、素早く左上手を引いた。2度の出し投げで相手の体勢を崩し、右を差してかいなを返した。右四つは琴光喜の型だが、左上手は与えていない。「相撲は先に 攻めた方が勝ち。こっちは(左)上手を引いていたから」。右下手もがっちりつかみ、地元の英雄を土俵外に追いやった。
館内は悲鳴とため息に包まれたが、朝青龍は厳しい表情のまま懸賞を受け取り胸を張った。前日は魁皇のすっぽ抜け気味の小手投げに粘ることなく 土俵を割った。親方衆から「朝青龍は、やる気をなくしている」との声が広がっていたが、一夜明け、気迫に満ちた本来の姿を取り戻した。
朝青龍 相手がご当地だから燃えたよ。負けるもんかってね。
力にかげりが見える今でこそ応援も多いが、「憎たらしいほど強い」といわれた04、05年は、観客が負け期待する雰囲気をはねのけ、史上初の7 連覇を達成した。06年九州場所ではご当地の魁皇と優勝を争い、「魁皇コール」の中で賜杯をつかみ取った。「アウェー」でこそ生まれ持った負けん気があふ れ出すのだ。対琴光喜、過去34勝8敗という相性の良さだけではなかった。
左ひじ痛に右肩痛。「もう、体はボロボロだよ」とも漏らすが、「休場はない」と言い切る。理由は、自身が主催するわんぱく相撲大会「朝青龍 杯」(8月29日、両国国技館)だ。近い関係者は「休場なら『治療に専念しろ』と言われて、中止になる可能性もあるから」と明かした。同杯には元日本代表 中田英寿氏ら親交のあるスポーツ関係者の協力も仰いでいる。だからこそ、体にムチ打って土俵に立ち続けている。
もっとも、この一番でよみがえった朝青龍は「残り全部、頑張るよ」と言い、勝負師の目をみせた。賜杯争いのキーマンが、対戦の残っている琴欧洲、白鵬にも意地を見せ、名古屋をさらに熱くするかもしれない。



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